コラム COLUMN
2022.07.26
自分たちのライフスタイルを知ろう②
自分たちのライフスタイルを知るためには具体的にどうするのでしょうか?
ライフスタイルというとなんだかわかりにくい感じがするかもしれませんね。
ライフスタイル云々という前にもっと簡単な方法で好きか嫌いかというような分け方なら大まかにでも書き出せるのではないでしょうか?
まずA4の大学ノートを1冊用意します。
そして見開きの2ページ(右のページと左のページ)を1組として家の場所を1箇所ずつ、たとえば最初の見開きのページでは『玄関』、次の見開きのページでは『リビング』という風に見開きのページごとに書き出します。
次に各見開きのページの左側にこれは『嫌』とか現在の住まいや今までに住んだ事のある家の『不便』な事、『困っている』事を書き出します。
たとえば今住んでいる家の『玄関』の『嫌な事』『不便』な欄に
①狭くて靴が仕舞いきれずあふれている
②暗い
③西日が当たって夏の夕方から暑い
④絵を飾るところが無い
⑤玄関ドアを開けたらすぐリビングが見えるのでお客さんが来たとき恥ずかしい
⑥段差がありすぎる
⑦おしゃれでない
等と今不満に思っていることや知人友人の家を訪問したときに自分には『これは無いな』という事をあまり深く考えずに書いておきます。
次に右のページに『便利』『好き』『希望』の事柄を書き出します。左のページの逆を考えればいいのかもしれませんが、それ以外にもイメージで好きな感じの部屋を書き出してみるといいでしょう。
たとえば先ほどの『玄関』でいうと
①広くて明るい
②親子ドアでカントリー風でおしゃれな感じ
③玄関収納が欲しい
④段差が15cm以内
⑤ドアを開けても中が見えないように小さくても一つの部屋がいい
⑥玄間ドアを開けて中に入ったら正面が大きなガラスで坪庭みたいな緑を植えた空間がある
⑦ポストまで取りに行かなくても新聞が取れる(ビルトインのポスト)
等などと書き込んでおきます。
各部屋ごとに書き出していきます。
家族全員で考えて、趣味趣向によっては同じ右のページに矛盾した項目が挙がるかもしれませんし、予算や広さの面で不可能かもしれない事もあるかもしれませんがぜんぜんOKです。ただし矛盾した項目が出てきたときは、家族の誰の意見かわかるようにしておきましょう。
それに一度に完成しなくてもOKです。
マイホームの事を考え始めると、今までなんとなくイメージしていたものがはっきりとしてきたり、気にも留めなかったことに関心が出来ます。そんな中で最初は好きの項目にあったものが3ヶ月後にはどうでも良くなったりすることもあります。
そうなったら書き換えていけばいいと思います。
よそのお宅や雑誌などで見ていいなあと思ったイメージをその都度、なるべく具体的に書き出していきます。こうすることでだんだんと自分たちのイメージが出来ていくと思います。
家を建てようと思い始めたら書店やコンビニなどで住宅雑誌等にも目が行くようになり、手にとって見るようになると思います。時にはハウスメーカーやキッチンメーカーのモデルルームやショールームに足を運ぶ事があるかもしれません。
そんなときにいいなあと思った間取りやデザイン等の写真を撮ったり雑誌やカタログなどであれば購入して切抜きを作ってイメージノートに蓄積しておきましょう。
この作業はビルダー(ハウスメーカーだったり工務店だったり設計事務所だったり)へ自分たちのイメージを伝えるのにとても役に立つと思います。
特にイメージは伝え方や受け取る側の感性や経験等により同じものでも全く違った伝わり方をします。
イメージノートをつくったからといっても完全に伝わるとは限りませんが、少しでも漏れが無いように正確に伝えるためには自分たちのイメージに合った写真やスケッチをたくさん用意するほうがいいでしょう。また写真をたくさん貯めていく事で視覚的に認識できて、より現実味が沸いてきます。
家を建てようと動き始めると慣れないことにもかかわらず、同時にたくさんの事柄について考えなくてはならなくなります。そのバタバタしているときに自分たちのライフスタイルを考えても、多分違ったものになり、違ったライフスタイルが素になったプランになり、その違ったプランで自分たちの望んでいるものとは違った家が出来てしまったなあなんてことになります。
ですから今は具体的に家を建てる計画がないとしても、『いずれは…』と考えているのならば気分的に余裕のあるうちにじっくりと自分たちのことについて、また『こんな家がいいなあ』、『こんな暮らしがしたいなあ』というようなことを考えていくのがいいと思います。