コラム COLUMN

2022.07.27
収納はどれだけ必要ですか?

お客様がリフォームを考える理由のひとつに『収納が足りないから収納を増やして欲しい』というのがあります。

 

そんなお客さんのお宅に伺うと、ほとんどと言って良いくらい玄関には家族分以上の数の靴が出しっぱなしだったりリビングなどには棚や家具に入りきらない物が溢れていたりキッチンにも調理器具やキッチン雑貨などがカウンターやキッチンの天板のうえに山のようになっている光景を良く見かけます。

 

キッチンカウンターの上には小物を入れるカゴがあり爪切りや判子、時計、薬、ペンなどいろいろな物が混在しています。収納の中や引き出しの中を一通り見せていただいて気付くことがあります。

例えば調味料のストックが何箇所かに分かれて置いてあったり大概すぐ消費されないような同じものが2個以上あったり賞味期限が長期だが期限の過ぎた食品があったりします。

『なぜこんなにたくさんストックがあるんですか?』と尋ねると『安売りをしてたから買い込んだ』とか『もう無くなったと思っていた』、『あるのを忘れていた』というような答えが返ってきます。
他には『今は使う予定が無いけどいつか使うかもしれない』とか『もったいなくて捨てれない』、『○○さんにもらったので悪くて捨てられない』なんてお話もよく聞きます。

 

これではいくらたくさんの収納があっても、すぐ一杯になってしまうでしょう。しかも僕の場合、収納が足りないといわれるお客さんは比較的広い家に住まれている方に多い傾向があるようです。

  

では何故こんなことが起きるのでしょうか?

必要以上にものがあるというケースでは
①収納場所がきちんと決まっていないのでどれだけあるか把握できていない

②自分たちに必要な量が把握できていない

③探すのが面倒だからたくさん置いておこう

というような原因が挙げられます。

 

使う予定があるかもしれない、もったいなくて捨てられないというケースは必要の無い物と必要なものの認識が出来ていないことにあります。広いのに収納が足りないというケースは後で捨てよう、後で片付けようと思っていてそのまま放置してしまう。

これは収納の場所が決まっていなかったり、取り出したものの収納しにくい場所にしまわなければならないから後で、後でとなってしまう点にあります。

 

これらを解消するためには、ルール手順があります。
その手順やルールに沿って整理整頓していけばきっと物が溢れた日常から開放され、すばらしい生活が送れることでしょう。その方法をひとつひとつ手順を追って説明していくことにしましょう。

とりあえず今日はここまで。

 

参考文献:『整理収納アドバイザー公式テキスト 一番わかりやすい整理入門』