一見、大丈夫そうな床組も、壊してみると中はシロアリに浸食されていました。

柱にかかっている荷重を仮に支えるために、ジャッキアップして3本の仮の柱を立てました。熟練の大工さんが3人がかりです。

構造的に問題なく、化粧で柱の途中を継ぐために残す部分の細工をしています。

足元の取り換える方の柱です。ヒノキの化粧柱です。

金輪継（かなわつぎ）という昔からある伝統的な継手方法です。ぴったりと合わさっています。大工さんの素晴らしい技術に感心してしまいます。

すぐ奥の柱も交換しました。仏壇置場でした。

現在は仏壇を違う場所に設置しているので、湿気ないように杉の化粧板を貼り、ハンガーパイプを新設してクローゼットとして使うことになりました。

まわりと同じような色で着色すると、良く見なければわからなくなりました。床も水平になり、傷んでいた建具も交換しました。
シロアリの防蟻処理も施して、床を新しい材料で復旧しました。これで次の世代へ渡せそうです。